廻し続けて

廻り続けて

闇色

藍色

紫闇の風車

廻り続ける間だけ

夢も

甘い現になるから

廻り続ける間だけ

現も

甘い夢になるから

廻り終わったその後は

苦い錆が残るだけ



波。

其処に揺らめく風

打ち砕いて見せて

波……

底に揺らめく影

討ち砕いて魅せて




星を掴みに

手を伸ばして、、、

空を切って

届かなくて

此処が現実なんだと知る



陽が沈み

月昇らない夜

風が止み

水渇れ果てた朝

熱奪う影に
今一度
祈りを籠めて

苦しい程の

幸せ

痛い程の

幸せ

苦しいから

痛いから

手を離した

でも、手を離した瞬間の

あの人の表情が

何より鋭く

胸に刺さった

苦しみから

痛みから

逃れられないというのなら

幸せ

捨てなければよかった

悔いる気持ちを

壊れた胸に仕舞って

遠い過去を 振り返る

いない

いない

パパも

ママも

友だちも

みんな、みんな

みんなの中に

わたしはいないの

手に入らないなら

歪んでおしまい

掴めないなら

壊れておしまい

もう、これ以上

堪えることなど

出来ないわ
狂ったように廻る歯車

欠けてしまって

噛み合わず

それでも廻り続ける歯車

廻ることには意味など無くて

止まることを知らないだけ……

記憶失くし 花が枯れた

涙失くし 空が堕ちた

君を失くし 季が消えた

もう、何も戻らない


穴埋め

穴埋め

その程度

空いた

人の

穴を埋める

自分自身の存在意義より

欠けた誰かの代理役。

穴埋め

生き埋め

その程度

空いた

心の

隙間を埋める

今日も

生き埋め

悲鳴が響く

空いた

貴方の

代理役。


銀色に

鈍く光った

夜の海の波

全て 呑み込んでしまえ

記憶も届かぬ 遠いところで

此の世の全てを

呑み込むが良い


音が響く

聴こえない??

崩壊

総てが崩れる音

砕いたの

あまりに幸せそうだから

抑えきれない

抑えきれない

抑えきれなかったんだ



煌めいて

耀いて

もっと

ずっと

強い光を……

手を伸ばす気も失せるくらいに

嘲笑いが込み上げるほどに

惨めな思いに

支配されて

起き上がる気にもならないほどに

そうだ

旅に出ようよ。

青い空も

白い雲もない

遥か昔に

滅んだ国へ

僕だけのもの

所有者は僕

壊すも棄てるも

僕次第

そう、所有権は僕に有る

僕のもの

僕のもの

僕のものである筈なのに

胸に刺さったナイフ

目の前の見知らぬ男

僕のものではなかったの??

未だ、棄てるつもりなんて……


幸せになるために

足を棄てた

腕を棄てた

内臓を棄て

躰を棄てて

頭だけが残った

其れが最善だと思ったから

でも

身体が無いから

身動きが取れなくなってしまった

まだ、幸せではないのに…

違うのに………

これから先

どうやって生きるの??


足下に落ちた手紙

昨日も届いた

一昨日も

その前の日も

足下に落ちた

差出人欄に僕の名前

黒い紙に赤い文字で書いてあるんだ

たった 一言 赤い文字で

『貴方はいつまで生き続けるの??』

目を瞑って灯りを消す

目を開いて辺り見回す

探し物は??

探す物は??

窓から入る月明かりを

ずっと探しているんだ

此の部屋に窓なんて無いのに

蒼い 蒼い月。

湖に沈んだ月。

触ろうとして、手を伸ばした。

空の月には届かないけど

此の月になら、触れると思った。

手を伸ばして

遠く、遠く

もっともっと、遠く遠く。

触れて

刹那

歪んだ視界

月………

嗚呼…、

月は何処……??


約束。

遠い日の約束。

私の中に流れる

遠い祖先の、約束


決して、窓に近づかないの。

向こうの景色が見えるから。

決して、壁に近づかないの。

隣の声が聞こえるから。

決して、ドアに近づかないの。

扉を開けたくなるのだもの。

窓の向こうに見える景色……

涙を堪える私の姿。

壁の向こうから聞こえてくる音……

私の偽りの笑い声。

ドアを開けた向こうには……

これは、誰にも内緒だよ??

昨日までの私がね、

重なりあって、死んでるの。

私もそろそろお別れね。

次の私が来る頃だから。


『消してしまおう』

扉が何処にも見当たらない
暗い部屋に響いた。

『愛の無い世界など』

『夢の無い世界など』

『私が全て、消してしまおう』

"一人で勝手にやってくれ"

言えずに影に溶けてゆく

どうして言えなかったのか??

僕も望んでいたからさ。

此の世の終わりってやつを

どんなに貴方が愛してくれても

こんなに私が愛していても

結ばれる日は、来ないのね??

嗚呼……

あの女が来なければ………

貴方の首にロープを掛けて

別れを言うことなどなかったのに………



見つめる

見つめる

穴が開くほど。

いっそ、穴が開けば

私の想いに気づいてくれる??


いろんな色を見たくなって

空を塗った

一人で塗った

赤も

青も

知らない色も

どんどん空に

被せていった

僕は夢中で、空を塗った

でも

楽しむことを忘れて

次第に空は曇っていった。

やがて空は一つの色に

支配されて、堕ちていった


消えた声

沈んだ視界

一筋の光さえ
過去へと沈む


目の前の標識を、壊して歩いた

一時停止を示す標識が

足下に、虚しく転がる。

信号だって、無視して歩いた

自分の道を、自分のペースで

好きなように、歩いていた

壊したものはただの標識。

ただの標識のはずだった。

振り向いた先にあるのは

ただの標識のはずだろ……??

親、教師、兄弟、自分……

すべて標識のはずだった。

戻ろうとしても、景色は動かず

その場で独り、足踏みをした。

標識の意味を知った今

先へ進むことなど……

何も
何も見たくない



何も
何も聞きたくない




そうだ
此の眼を落としてしまおう


そうだ
此の耳を落としてしまおう





眼を取る直前
誰かの涙が見えた


耳を切る直前
誰かの悲鳴が聞こえた






そして


穏やかな闇と

穏やかな静寂が生まれた



しかし、消えない不安

しかし、膨らむ不安






違う、違う違う違う!!


望んだのは、こんな世界では……

見えないなぁ。

見つからない

見つけられない。

此処は何処??

景色がないよ。

前が見えない

後ろが見えない

……此処を歩くしかないようだ。


箱に入れて飾るの

悲惨な

光輝く過去を。

『聖戦』

人の憎しみを

箱に入れて飾るの

店先に並ぶ

様々な未来

その代償は……

『貴女の生命』

「貴女の生命と引き換えに

素敵な未来を差上げましょう」

誘惑に負けては

いけないよ。

命あってこその

未来なのだから。

誘惑に負けては

いけないよ。

…………あ〜ぁ、

駄目だと言ったのに。

店先に転がる抜け殻を

回収するのが 僕の仕事。

未来を失くした人々を

回収するのが 僕の仕事。


白い光が

目を刺して

その時、やっと知ったんだ

………嗚呼、終わりが来るんだ



舞台の上の 男と女

男が女を 愛しそうに
愛しそうに、抱き締めた。

愛し 愛され 踊り始める

舞台の上で 踊り始める

――しかし……

男の頸に 糸が絡む
深く、浅く、強く、弱く
絡んだ糸は 解けることなく

女の悲鳴が 虚しく響く。

女もやがて 糸に捕まり
細い首が

折れて、落ちる。

舞台の上には 壊れてしまった
男と女のマリオネット

絡んでしまった糸の先には
幸せそうな 女の笑顔

彼女の中でいつまでも

男と女は、踊り続ける


熱く

冷たく

強く、強く

僕らを掴んで離さない

此処から離れて生きることなど

僕らには決して

許されない



広がる、深いふかい闇

青いベールで覆い隠して

煌めく星で飾って

届かぬ夢を僕らに魅せる

質量だけの

遠い場所
手を伸ばせば

届く

一歩踏み出せば

肩が触れる

――…でも、

届かない手、
すり抜ける肩、
届かない声、
すり抜ける心

………距離なんて所詮、消え行くものだ。


白いノブの

白い扉

白い壁と

白い花

白い窓は光を通さず
景色を隠して

映し続ける

其の白い窓が映すのは

何より汚れた

僕自身

嫌悪を隠して

窓を叩いた

壊れることなき

白い 部屋で


親鳥亡くした
雛のように

鳴き続ける

啼き続ける

声が涸れ

肉が削がれ

骨だけになっても

響き、消えぬ泣き聲


『信じているよ』

笑顔で一言

『信じているよ』

己さえ誤魔化し

『信じているよ』

信じていたのに

『僕は、誰も信じていない……』

昨夜、気づいてしまったの。
嘲り

笑い

貶める。

己れが墜ちてゆくとも知らずに……

足下に落ちた。

其れは、破滅の兆しのように

其れは、喪失の象徴のように

深く、黒く染まった其れは……

――…闇夜に消えた、君の羽



霧の中

隠れた視界で

あまりに無意味な此の笑顔。

それでも纏い続けているのは

一体全体 誰の為??

一体全体 何の為??

意味など無い

意味など要らない

僕を支えるその為だけに……

失くした

無くした

あの日、なくした

君を亡くしたあの日から

わからなくなってしまったんだ

言の葉の

意味も

紡ぎ方も

想いさえも
『幸せそうだね』

聞きたくない

『愛されているね』

聞きたくない

――…私にとって『幸せ』は

何にも勝る

『不幸』となる

『可哀想』

『カワイソウ』

それが唯一の幸せ

それが不幸だって
知ってるよ??

でもね
気持ちが止まらないの。

不幸だと言われたときの

幸福な気持ち

止まらないの……
初めまして

......の方もいらっしゃるのでしょうか。

これまで使っていたサーバーで 不都合が生じてしまったため、
これからは こちらでの更新となります。

旧ブログはしばらくの間は残したままにしておきますので
古い記事は こちらをご覧下さい。

本当は 移転できればよかったのですが...
技量不足のため このような形ですみません......

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